コンサルティング事業
サプライチェーン&オペレーション

概要
サプライチェーンが直面する課題は、一企業だけでは解決が難しく、産官学連携を含めたエコシステム形成が求められます。イグニション・ポイントはデジタルテクノロジーを活用し、複数企業や公共機関と連携して業界を横断したビジネス創出に強みを持ちます。コンサルティング、イノベーション、インベストメントの3領域での支援を通じて、不確実性の高い現代社会で新たな価値を生み出し、次世代型サプライチェーンの構築とそれを通じた様々な社会課題の解決を実現します。
本領域における一般的な課題
現在のグローバル・サプライチェーンは、コロナ禍やウクライナ情勢、米中対立などによるグローバル経済の変動、消費者および顧客の多様化、新たな社会価値の台頭により、複雑性が増し、求められる価値も多様化しています。
直面する主な課題は以下の通りです。
■ 環境配慮素材の利用
■ 人権対応
■ レジリエンス強化
■ カーボンニュートラル
■ パーソナライズ化への対応
■ データセキュリティ高度化
これらの課題は、次世代型のサプライチェーンにおいて必須の要素となります。一企業だけでこれらの課題に対応することは困難であり、エコシステムを形成し、多くの企業が協力して取り組むことが求められます。

本領域における成功要因
次世代型サプライチェーンを成功に導くための要因は以下の通りです。
■ 複数企業や公共機関の連携によるエコシステム形成
■ デジタルテクノロジーの活用
■ 社会課題の解決を通じた持続可能性の実現
次世代のサプライチェーンに求められる機能を実現するには、デジタルテクノロジーの活用が不可欠です。AIによる最適化エンジン、IoTデバイスのセンシング技術、ブロックチェーンやデジタル署名によるデータインテグリティ、そしてそれらを支えるデータの蓄積と分析が重要です。これらの技術を活用することで、データの信頼性と安全性が向上し、サプライチェーンの透明性が確保され、将来的には循環型サプライチェーンの構築によるサーキュラーエコノミーの実現が促進されます。
サプライチェーンが直面する課題は、一企業だけでは容易に解決できない大きなテーマです。業界を超えた企業間の連携や、国や地方自治体、大学などの研究機関との産官学連携が不可欠です。日本経済の持続可能な成長を目指す高い目標に向けて、ステークホルダーを巻き込んでエコシステムを形成し、フィジカルインターネットの構築やサーキュラーエコノミーの実現など国家レベルの大規模なプロジェクトを推進していくことが鍵となります。
提供価値(コンサルティングサービスの流れ・フレームワーク)
次世代型サプライチェーンを実現するための改革では、大局を見失わないために明確な目的を持ったアプローチが不可欠です。
支援先のサプライチェーン全体を俯瞰した課題把握に留まらず、社会課題との関連性や将来のニーズを見据えた未来志向の検討を行い、戦略的な方針を打ち立てます。サプライチェーンの可視化度、リスクマネジメントの適正度、信頼性や透明性の担保状況を自社と他社とを比較しながら、将来像を描きます。
将来像の実現に向けた中長期のプランを明確にし、どの段階で外部との連携を深めながらエコシステムを形成し課題解決に取り組むかを示すロードマップを策定します。同時に、デジタルテクノロジーを活用したクイックウィンの施策を通じて、目の前の課題を確実に解決し、成果を実感しながら改革を進めることで、社内でのコンセンサスを築くことも重要です。
提供価値(イグニション・ポイントの強み)
イグニション・ポイントは、次世代型サプライチェーンの構築に向けて、豊富な専門ノウハウと経験に基づき、クライアントの変革と社会課題の解決を一貫して支援します。
1. サーキュラーエコノミーを実現する新規ビジネスモデル構想策定と伴走支援
クライアントの強みとアセットを活かし、プロダクトのサステナブルな供給体制を前提としたビジネスにおけるターゲット設定、提供価値の明確化、マネタイズモデルの設計を行います。M&Aや複数企業とのJV・業務提携を含む、構想から立ち上げまでの伴走支援を行います。
2. デジタル業務診断とデザインリサーチに基づくSCM戦略策定
プロセスマイニングに基づくデジタル業務診断とデザインリサーチを組み合わせた分析を行い、実現可能なSCMのTo Beモデルの策定およびロードマップの策定を支援します。
3. SCM改革に向けた新業務、組織設計、システム構築支援
SCM改革に向けて、新たな業務プロセス、ルール、組織、システムの設計・開発・導入を行います。また、上流から下流までの多様なステークホルダーとの連携したプロジェクトマネジメントを支援します。
4. デジタルテクノロジーを活用した新たな価値創出支援
AI、IoTデバイス、ブロックチェーン、データ蓄積や分析などを活用して、サプライチェーンの可視化を実現します。これにより、データの信頼性と安全性を確保し、サプライチェーンの透明性を向上させ、循環型サプライチェーンの実現を支援します。
プロフェッショナル
主な支援実績
➢ 製造業:オペレーション将来像の策定および基幹システム刷新プロジェクト
➢ 小売(EC):サプライチェーン可視化に向けた物流全体刷新の構想策定支援
➢ SIer:DX/SCMを軸とした流通プラットフォーム事業構想・具体化
➢ 通信:パートナー企業と連携したカーボンニュートラル関連新規事業開発支援
➢ 通信:業界横断物流プラットフォーム事業構想・ビジネスモデル策定支援
➢ 電機:ロボットハンドを起点とした物流領域における事業戦略策定支援
➢ 電機:物流・倉庫領域におけるSaaS新規事業構想策定支援